社員紹介

組成検討から薬事申請までの
一連の流れを実施
新規検査項目の試薬開発

開発 O.S
第一エンジニアリング本部 タンパク技術グループ 2012年入社 新卒 医学部・保健学科・検査技術科学専攻

サマリー

  • 自身が関わった製品が人々の健康に貢献する
  • 若手から活躍でき、長く働ける職場環境
  • 「粘り強く、冷静な判断力」をもつメンバーとの開発

現在の仕事内容

免疫検査装置HISCLの新規検査項目の試薬開発を担当しています。具体的には、測定に使用する抗原・抗体の修飾と標識方法の検討や、試薬組成を確立していくことです。試薬組成を確立するためには、様々な検討を実施し、あらゆる結果に基づいて考証を重ねていく必要があります。試薬の設計が決まった後も、製造過程を実験室レベルの容量から工場での生産レベルの容量にスケールアップするための検討、外部施設との共同研究、販売許可を得るための薬事申請なども行い、業務内容は多岐にわたります。1つの試薬を開発するには3~4年かかり、その試薬開発に関わる全社員との連携が必要です。私が所属する部門はもちろんのこと、関連部門とも密にコミュニケーションをとることを普段から心掛けています。

入社からこれまで

  • 入社~1年目3月

    【製品改良を担当】入社後は担当しているHISCL試薬開発に必要なスキルを習得することに重きを置きました。市販後製品の改良を担当したことから、「どのような観点で試薬開発を進めるべきか」など開発に必要な考え方を学びました。

  • 2年目4月~3年目9月

    【新規技術での分析を担当】2年目からは、製品の品質向上に取り組みました。最新の分析技術を駆使することで、今までとは異なる観点のアプローチ方法を知ることができました。また、固定概念に捉われないことの大切さを学びました。

  • 3年目10月~6年目1月

    【新規項目開発を担当】試薬の開発を一から担当しました。開発では、様々な部門と協力して進めなければならない事が多いため、技術部門だけではなく関連部門との連携の大切さを感じています。

Q&A

Q. 印象に残っているエピソードを教えてください

主担当で設計に関わった製品の発売が決まった時のことです。他にも嬉しかったことはいくつもありますが、このときの喜びは比べものにならない程大きいものでした。発売に至るまでの様々な取り組みが報われたと感じ、大きな達成感が溢れてきたのを今でも覚えています。「臨床検査の分野で患者さんのQOL向上に貢献したい」という入社当時からの想いが目で見える形になり、医療に貢献できているということを改めて実感しました。また、製品を通して世界中にいる患者さんの役に立てるという気持ちで、とても嬉しかったです。

Q. 社内の雰囲気はどういったものですか

「若手から活躍できる」環境があります。若手社員でも責任ある仕事を任せられる機会が多く、自ら望めばより高度なことにも挑戦できます。社員の特徴としては「気さくな人が多い」と思います。コミュニケーションが好きな社員が多いので、常に話しかけやすく質問し易い雰囲気があります。開発では1人ではなくチームで取り組む仕事が多いため、お互いに助け合うことが大切です。また、研究開発部門では入社1年目の間は先輩社員がトレーナーとして指導をしてくれる制度があります。新入社員にとってこの制度は非常に心強いもので、仕事の事はもちろんですが、仕事以外の事でも分からないことがあれば先輩社員にサポートしてもらうことができます。他にもフレックスタイム制度や在宅勤務制度があり、実験で退社時間が遅くなった翌日は出社時間を少し遅くしたり、体調がすぐれない日は少し早めに退社するなど、個人個人のワークスタイルで働いている社員が多くいます。在宅勤務は従業員全員が利用可能で、子育てや介護などと両立させながら長く働く環境が整っていると思います。

Q. シスメックスの社員共通の資質や能力があれば教えてください

「粘り強く、冷静な判断力」を持った社員が多いです。製品を開発する過程では様々な問題が起こります。それに対して、1つ1つ問題解決していく粘り強さが必要です。納期が決められている中で、課題に取り組むことは負荷のかかる事ですが、混乱したり途中で投げ出したりすることなく、冷静に問題を判断し取り組んでいる社員が多いと思います。また、「オンとオフの切り替えが上手い」社員が多いように思います。仕事は真剣に取り組む一方で、ちょっとした休憩時間があれば皆で楽しく話をして気晴らしをしています。休日には趣味をしたり、社員同士や同期同士で遊びに行ったという話もよく耳にします。メリハリをつけて仕事・プライベートに取り組んでいくことが、長期的に活躍していく上で必要なことだと思います。

1日のスケジュール

9:30
【出社】
前日に残業をしたので、朝はゆっくり出社。フレックスタイム制度を利用することで、自分の業務時間を自由に調整できます。出社後は、問合せメールに返信しつつ、一日の業務内容の確認を行います。
10:30
【ミーティング】
チームメンバーで業務の進捗を確認し、課題があれば皆でディスカッションを行います。解決へのヒントが得られることも多々あります。
11:30
【実験準備】
午後から行う実験の準備。隙間時間を有効活用します。
12:00
【昼食】
テクノカフェで同期と一緒にランチを食べてリラックス。
13:00
【実験】
午前中に準備をしていたので、スムーズに実験を開始できます。
16:30
【ミーティング】
関係部門との打合せ。メールだけでなく直接話をすることで、効率良く仕事を進めることができます。
17:30
【実験結果のまとめ】
実験結果をまとめて、結果を上司に報告。
18:30
【退社】